livedoor ニュース - 【眼光紙背】どうしてもセックスがやめられない人たち
セックス依存症(性的嗜癖)=「どうしてもセックスがやめられない人たち」ってのはどえらい偏見だな。パトリック・カーンズの本でも読めよって感じだが。アン・ウィルソン・シェフの『嗜癖する人間関係』でも丸々1章を割いて解説している。性的嗜癖は1980年代から増えたのではなく、それ以前は「性的嗜癖」という症状が認知されていなかっただけ。あと性的嗜癖は他の嗜癖と組み合わさっていることが多く(ていうか性的嗜癖が単独で顕れることはまずない)自分では気づきにくい。だから
“セックスに対する欲望がうまくコントロールできず、自分が「セックス依存症」かもしれないと思ったら、カウンセラーに相談したり、専門医による精神療法を受けたほうがいいだろう。”
というアドバイスはまったく的を外していると言わざるを得ない。私はシェフの本しか読んでないけど(嗜癖そのものに興味があるので)、 性的嗜癖には4つのレベルがあるらしい。『嗜癖する人間関係』から要約して引いておく。
- 抑圧的な性的嗜癖: 不感症、インポテンツ、性的な正義感、脅迫的な性的純潔、統合されてない独身主義、宗教的な性的強迫、性的アノレキシア、他人を性的対象物として扱うなどの形態をとる。
- 受動的な性的嗜癖:脅迫的な性的空想化、受動的なポルノ(覗き見的、個人的)と窃視症など。
- 性的行動化: マスターベーション、露出症、売春、能動的なポルノ、「新しい時代の性的解放」「性的な刺激」を目的とした性的パートナーの対象物化、窃視症と露出症、公衆の面前でのマスターベーション、性的電話(掛けたり受けたり)、痴漢(ふつうは公共の場で)、自体愛的無酸素状態(※引用者注:してる最中に首を絞めたりしてオルガスムス強めたりする奴らしい)など。
- 暴力的な性的行動: 幼児売春組織との関わり、レイプ、近親相姦、児童虐待、加虐-被虐的セックス、他の性的暴力など。
他の嗜癖と同じく、性的嗜癖も社会的な背景(特に宗教・信仰・倫理観といったもの)が大きく関与する。個人の問題に帰するわけでもないのである。
10 months ago